レネーニュース 16.1月号を皆様にお送りしました – NPO法人まあるい心ちゃれんじどの応援団
2016-01-23

レネーニュース 16.1月号を皆様にお送りしました

シール

3つのアクション

 体験(たいけん)・ 教育(きょういく)・ 活動(かつどう) で来たる 

南海(なんかい)トラフ震災(しんさい)  に備える

 障がいのある人たちが活躍するための 「脱!!災害弱者運動」

【成果報告会】

日時:平成28126日(火)13:301415(応援団の発表時間)

場所 高知県産学官民連携センター「ココプラ」4階多目的ホール(旧高知女子大学校舎)

 

 

平成27年度の活動の成果を発表します。さらに28年度からは多くの皆さんにご協力していただいてさらに運動を広めることとしています。

たくさんの方に参加していただいて、障がいのある人々を含め、高齢者・こどもなどの災害弱者を支援する力を「障がい者自身に身につけてもらう教育の場」を作りましょう。

ついに「南海 トラフ 震災  」が・・・

壊滅的なダメージを受けた高知県そして高知市

生き残った人々は誰もが茫然と立ちすくんでいる

そのとき・・・

明らかに障がいがあると思われる青年が、がれきの下敷きになっている高齢の女性を救おうとしていた

立ちすくんでいた 人々 は口々に 「危険だ」と叫んだ!

中には 「何をやってるんだ」と怒鳴る者さえいた

しかしまったく無駄のない動きで救出作業を する 彼の姿を 見た群衆 は・・・

 

 

 

この物語の続きは皆さん一人ひとりの頭の中で広がったんではないかと思います。

私には夢があります。

障がいのある人たちが自分の命は自分で守る「自助力」を身につけるための教育の場を作りたい。

これまで支援される側と思われた 彼らがたくさんの災害弱者を  支援する。

この夢は皆さんの協力があれば 必ず実現します。

平成23年、3.11東日本大 しんさい直後、さらにしんさい後の障がいのある人々の生活のようすの悲惨さを知ったことが啓発運動の必要性を感じたきっかけです。

 

 

私には今も忘れられない東北の障害者団体の方の言葉があります。 東北大震災で大混乱になったときに、不安になり混乱状況をたずねにいくと

「いまそれどころではありません、あなたのくるところではない」と あとまわしにされてしまいました。

彼は「人間社会も動物であるから 弱肉強食も仕方ないということでしょうか」と問いかけました。

弱肉強食

毎日のようにワイドショーで流される殺人事件の数々を聞いていると、いまの世の中、この言葉を否定しない人々、結構多いんじゃないかと思うのは私だけではないと思います。

東日本大しんさいでは障がい者の死亡率が健常者に比べ2倍でした。

助かっても、例えば、発達障がい のこども3人抱えたシングルマザーの家族の場合、

この家族は障がいが軽いということで災害時要配慮者リストにのっていませんでした。

この方たちは逃げられなかった。

避難所にも行けずずっと家にいて食料もなくなった。

この方々は明らかに要配慮者です。しかし、現在の基準では要配慮者は重度の方となっています。しかし現実はそうではなかった。

ここにリスト作成の限界があることを物語っています。

たくさんの避難所ができたが居づらくて障がい者家族の多くは 被災した家屋に帰っていったということです。「迷惑をかけたくない」という思いです。

これほどおおきな被害をうけたにもかかわらずこの教訓を生かそうという動きは時がたつにしたがって小さくなっていると東北の 障がい者団体の報告があります。

近い将来かならずくる南海  トラフ震災に備え、私たちはぜひこの教訓を活かしましょう。

 

 

 

私たちの模索が始まりました。

平成25年には民間企業さんの助成金を活用して実感!野菜果物がこんなにおいしいプロジェクト!という事業を行いました

地域の親子に自社農園を開放してコミュニケーションを深めました。

まずは私たちの活動を知ってもらい、交流することで緩やかにつながり、様々な場面で助け合える関係を築いていきたいと考えました。

平成26年にも引き続き民間企業さんの助成を受けまして高知市本町にありました菓子販売スペースを「コミュニティカフェゆ・る・つ・な」として改装して、人と人が緩やかにつながる場をつくって、もっとヒューマンコミュニケーションが広がっていくようにとランチやお弁当販売もスタート。 私たちを知ってもらうということを主眼に置いてネットワークを広げる活動を 行いました。

 

 

 

しかしこれでは根本的な解決にならないと考えました

高知県・市の防災計画でも軽度の人は要配慮者ではない 。東日本大 しんさいの教訓を生かし障害者自身が自分の身は自分で守らないといけないんです。

では、彼らが健常者と同じように

例えば、高知市が行っているようなかなりレベルの高い防災ひとづくり塾に参加して理解できるでしょうか。知的障害の人たちも含めた防災教育を行うことはとても困難なことです。

だから、彼らに特化した防災教育が必要なんです。彼らはわかりやすく教えれば理解できます。

それは菓子工房レネーの運営を通して私たちはすでに実証しています。

自分の命は自分で守るという 「自助力」を身につける教育がいきわたれば、彼らは次に高齢者・こどもなど災害弱者を支援する側に十分立てるんです。

この教育効果は大きいです。

防災の大きな課題は「減災」です。その中でも死者の数をいかに減らすのか。「減災」の即効効果が期待できます。

なぜなら、自助としてまず自らの命を守ることで災害弱者自身の死者を減らすことができます。

さらに地震直後行政の救援が始まるまでの共助の部分で災害弱者と思われた彼らが支援者となることでさらに災害弱者の死者を減らすことができます。

 

 

 

東日本大しんさいはもう一つ教訓を残しました。

震災後多くの障害者はこれまで通っていた作業所や事業所が再開のめどが立たず家に閉じこもるしかなかったんです。

実は災害後まず立ち直り居場所を確保しなければならないのは小さな障害者の作業所や事業所、保育園・高齢者、児童デイサービス・特別支援学級だったということです。

高知市の津波予想地域にはたくさんの小規模の作業所や事業所・保育園等が点在しています。

災害後速やかに事業を再開するための事業継続プログラムBCP計画を立てて、再開のための横の連携や支援方法について考えなければなりません。大企業ではすでにBCPの取り組みが終わっているとお聞きしていますが、ライフラインの一翼を担う小さな作業所はそんな余裕すらない状況です。しかし、行政任せにせず速やかにBCP計画を立てなくていはいけないと考えています。

 

 

 

そこで平成27年度からまあるい心ちゃれんじどの応援団単独で、脱!災害弱者運動~への取り組みを始めました。

障害者にもわかりやすくするために、3つのアクション体験!教育!活動!と段階を踏んで防災教育を展開するための拠点となる

「災害弱者支援センター(仮称)」を平成31年3月を目標に 設立したい。

センターは一つには障がい者用の防災士資格を認定してこれまで助けられる側だった彼らが、他の災害弱者等を援助する側に回るよう教育するという大きな狙いがあります。しかし、まずはハード面よりはソフト面に取り組むことを急いでいます。

3つのアクション 体験!教育!活動!のメニューや教育プログラムをご検討いただく運営委員会の設立に取り組まないといけません。

28年度は委員になってもらう 教育・行政・専門機関・福祉関係者への働きかけに取り組みます。

さらにはコミュニティカフェ ゆるつなで「運動」説明会 やイベントを実施。共感していただけるボランティアの輪を広げる。

 

 

 

脱災害弱者運動の予算として、年間200万、3年間で600万必要と試算しています。

この経費ねん出のために毎年 菓子工房レネーの売上の10% を充てる覚悟で臨んでいる。27年度売上目標2300万円と掲げうち230万を災害弱者運動の経費に充てる計画で進めているが現実は大変厳しいものがある。

そこで高知県最大の露天市日曜市をこの運動に活用しようと考えた。ホームページでボランティアや協賛していただける企業さんに呼びかけをして運動ロゴのステッカーを張り、資金確保とともに啓発への取り組みを11月から始めています。 レネーのお菓子や自社農園の野菜、協賛してくれる方にも利益になるよう工夫し品ぞろえもでき始めた。しかし・・・

1月現在売上額約18、000千円 このままでは目標額達成は大変  厳しい状況です。

 

 

 

そこで、皆さんにお願いがあります。

1、菓子工房レネーのお菓子やお弁当ぜひ買って食べてみてください。期待を裏切りません。

2、私と日曜市で一緒に座って 運動資金を 稼いでくれるボランティアさんいませんでしょうか?また日曜市以外の場所も探しています。えい知恵貸してください

3、教育・行政・専門機関・福祉関係者への働きかけのお手伝いをお願いします。お知り合いの方いませんかどこにでも出向きます。

レネーの売り上げが上がれば災害弱者支援センターの設立実現が早まります。

皆さんとの今日の出会いを心から感謝します。ぜひぜひ、皆さんのお力を私たちにお貸しください

 


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